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TAKUSAN
軽自動車の王者として君臨しているホンダ NBOX。絶大な人気を誇るホンダ NBOXは不具合に強いクルマなのか?歴代のリコール情報と合わせて紹介します。
- ホンダ NBOXの重大な不具合
- ホンダ NBOXの中古車を購入する際に気をつけるべきポイント
それでは、見ていきましょう。
コンテンツ
ホンダ NBOXの不具合内容とリコール状況
初代の登場(2011年)からおよそ9年。フルモデルチェンジ・マイナーチェンジを繰り返しているホンダ NBOXですが、以下のような不具合が報告されています。初代と現行(2代目)別でまとめました。
- 動力伝達装置の不具合(2013年6月13日届け出)
- 乗降用スロープの不具合(2014年2月27日届け出)
- 原動機の不具合(2014年10月2日届け出)
- 原動機の不具合(2015年9月3日届け出)
- 動力伝達装置(2015年11月12日届け出)
- 車体の不具合(2017年6月8日届け出)
一つずつ見ていきましょう。
動力伝達装置の不具合(2013年6月13日届け出)
一次減速機構付無段変速機の油圧制御プログラムが不適切なため、変速レバーを前進又は後退位置へ操作後、すばやいアクセル操作を行うと、無段変速機のドライブプーリーシャフトに高い負荷が加わることがあります。そのため、その状態を繰り返すとシャフトが折損し走行不能となるおそれがあります。
引用:https://www.honda.co.jp/recall/auto/info/130613_3173.html

乗降用スロープの不具合(2014年2月27日届け出)
1)乗降用スロープ装着車において、スロープを車体に固定するヒンジブラケット締付けボルトの締付けトルクが不適切なため、使用過程で当該ボルトが緩むものがあります。そのため、スロープ引き出し時または使用時に、スロープが外れるおそれがあります。
2)乗降用スロープ装着車において、スロープを車体に固定するヒンジブラケットの強度が不足しているため、スロープ収納時に車椅子固定ベルトがスロープと車体の間に噛込むと、ヒンジブラケットが変形するものがあります。そのため、スロープ引き出し時または使用時に、スロープが外れるおそれがあります。
引用:https://www.honda.co.jp/recall/auto/info/140227_445.html


原動機の不具合(2014年10月2日届け出)
1)エンジン制御コンピューター(ECU)のプログラムが不適切なため、エンジン停止直前にスターター信号や吸気空気量センサー等のデータ処理プログラムを誤ったプログラムに書き換えてしまうことがあります。そのため、ECUによる正常な制御が行われず、エンジンが再始動しないおそれがあります。また、アイドリングストップシステム装着車においては、エンジンの再始動時に、スターターモーターが断続的に回転して再始動せず、スターターモーターが損傷する場合や、アイドリングストップによるエンジン始動後にエンジン不調となり、エンジンが停止し再始動できなくなるおそれがあります。
2)エンジン制御コンピューター(ECU)のプログラムが不適切なため、車輪速データを正しく記憶せず、滑り易い路面を走行していると誤判定することがあります。そのため、走行中にエンジン回転が僅かに上昇するとともに、ドライブプーリーシャフトに高い負荷が加わり、そのままの状態で使用を続けると、最悪の場合、シャフトが折損し走行不能となるおそれがあります。
引用:https://www.honda.co.jp/recall/auto/info/141002_3442.html


原動機の不具合(2015年9月3日届け出)
1)点火コイル内部の電気ノイズを除去する雑防抵抗の構造が不適切なため、点火時の通電によるアーク放電により、当該抵抗端末部が断線するものがあります。そのため、そのまま使用を続けると、プラグシールが劣化して放電し、点火コイルの出力が不足してエンジン不調となり、エンジン警告灯が点灯し、最悪の場合、エンジンが停止するおそれがあります。
2)点火コイル内部の電気ノイズを除去する雑防抵抗の構造が不適切なため、一定車速での走行時に大きなアクセルペダル操作を繰り返すと、点火時の通電によるアーク放電により、当該抵抗端末部が断線するものがあります。そのため、点火コイルの出力が不足してエンジン不調となり、エンジン警告灯が点灯するおそれがあります。また、点火時に発生するノイズによりエンジン制御コンピューターが正しく制御できず、エンジンが停止するおそれがあります。
引用:https://www.honda.co.jp/recall/auto/info/150903_3630.html


動力伝達装置(2015年11月12日届け出)
パドルシフト搭載車において、エンジン制御コンピューター(ECU)のプログラムが不適切なため、アクセルペダルから足を離した減速中にパドルシフト操作により2速から1速へ変速すると、無段変速機のドライブプーリーシャフトに高い負荷が加わることがあります。そのため、その状態を繰り返すとシャフトが折損し、最悪の場合、走行不能となるおそれがあります。
https://www.honda.co.jp/recall/auto/info/151112_3671.html

車体の不具合(2017年6月8日届け出)
テールゲートのガス封入式オープンステーにおいて、外筒のエンドキャップ部の塗装が不適切なため、沿岸地域の塩分の影響で腐食することがあります。そのため、そのままの状態で使用を続けると、腐食が進行し、外筒が膨らみエンドキャップが割れ、テールゲートを開く際に外筒が破損し、最悪の場合、周囲の人が負傷するおそれがあります。
引用:https://www.honda.co.jp/recall/auto/info/170608_4059.html

2011年から2017年の6年間で6件のリコール報告をしていますね。

うち2件は原動機の不具合で、最悪の場合、エンジン停止の恐れもある重大な不具合です。
- 制動装置の不具合(2019年6月20日届け出)
- 電気装置の不具合(2020年2月27日届け出)
- 動力伝達装置の不具合(2020年2月27日届け出)
こちらも一つずつ見ていきます。
制動装置の不具合(2019年6月20日届け出)
電動パーキングブレーキにおいて、電動パーキングブレーキアクチュエーター内部ギヤ潤滑用のグリス塗布量及び当該グリス溜まり部容積の設定が不適切なため、登坂路での走行や停車を繰り返すと、溜まり部に溜まったグリスのオイル成分がモーター内部に侵入し、モーター内の摩耗粉と混ざり、導電性の異物が生成されることがあります。そのため、そのままの状態で使用すると、異物がモーターターミナルに付着し、モーター回路が短絡して、警告灯が点灯するとともに駐車ブレーキが作動しなくなる、または、解除できなくなるおそれがあります。
引用:https://www.honda.co.jp/recall/auto/info/190620_4519.html

電気装置の不具合(2020年2月27日届け出)
ヒューズボックスにおいて、内蔵される後退灯制御リレーの選定が不適切なため、リレー作動時に生成された金属異物がリレー駆動部に挟まることがあります。そのため、当該リレーが導通不良となり、後退灯が不灯となるおそれがあります。
引用:https://www.honda.co.jp/recall/auto/info/200227_4678.html

動力伝達装置の不具合(2020年2月27日届け出)
自動無段変速機(CVT)のトルクコンバーターにおいて、ロックアップクラッチダンパースプリングの成形が不適切なため、ロックアップ機構作動時に過大な応力がかかり折損することがあります。そのため、折損したスプリングがトルクコンバーター内部に脱落し、異音が発生し、最悪の場合、トルクコンバーター内部に噛み込み、発進時等にエンストして走行できなくなるおそれがあります。
引用:https://www.honda.co.jp/recall/auto/info/200227_4677.html

2017年から現在(2020年)で3件のリコール報告をしています。

駐車ブレーキが効かなくなる不具合や、エンストの恐れもある不具合が発生しています。
ホンダ NBOXを中古で購入する際に確認すべきポイント
ホンダ NBOXを中古で購入しようと思ったあなた、ちょっと待ってください!
上記で挙げたように、ホンダ NBOXにはリコール届け出がいくつかあります。

中古車で購入をする際、確認すべきポイントをまとめたから紹介するよ!
- CVTは改善措置がなされているか?
- エンジン内部は綺麗?
- スライドドアの故障はないか?
エンストを引き起こす恐れのある不具合でリコール報告もしている部品です。
購入後にCVT整備不良が発覚し、交換するとなると30万円は下らない出費となります。
CVTの改善措置がなされているかは必ず確認しましょう。
オイル交換を定期的に行わないと、エンジン内はすぐに汚れます。下記画像はオイル交換をしなかったNBOXのエンジン内の様子です。

ここまで放置されたエンジンでは故障して走行不能になるのが目に見えています。中古車を購入する際は、エンジン内部の状態も確認するようにしましょう。
スライドドアは故障率の高い箇所の一つです。
後部座席のスライドドアが勝手に開くという事象が全国で報告されているようです。
また、スライドドアのワイヤーも経年劣化で交換が必要になります。交換費用は5万~10万円はかかるので、交換がなされている車両を狙いたいですね。